~~
福岡城に実在していたかどうか議論が続く天守閣を仮設しライトアップさせた「幻の天守閣」が、福岡市中央区の舞鶴公園で、夜空を彩っている。観光客誘致とともに、城への市民の関心を高めようと市が企画した。5月末まで毎日午後6~10時に、青やピンクなど7色の発光ダイオード(LED)が点灯する。
国指定史跡「福岡城」は戦国武将の黒田長政が1601年から7年かけて完成させた。城の本丸には天守台や石垣などが残る一方、天守閣は設計図など資料が残っておらず、存在したかどうかが不明のままだ。
今回、ライトアップのため天守台の上に鉄製パイプで天守閣を模した骨組みを設置。屋根や窓の形をLED照明で際立たせ、高さ約14メートルの天守閣を表現した。
福岡城跡がある舞鶴公園はソメイヨシノなど約千本の桜が咲く名所で知られ、4月9日まで「福岡城さくらまつり」が開かれた。